獣の奏者外伝『秘め事』
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獣の奏者外伝の『秘め事』感想です。
やっぱり絵を描くなら、木漏れ陽を受けたユアンだよ、ということでそんな感じで描いてみました。ユアンは人によってイメージ違うし描こうかな~どうするかな~と思ってたんですが、リクエストで「ユアン」「若かりし日のエサル」といただいていたので、それ消化の意味も兼ねて挑戦してみた。
イメージに合わなかったらごめんね
あとアニメでエサルが帽子かぶってたのがすっごいかわいかったので描いてみたり。
ほんじゃ感想、長いので折りたたみます。
うん、『刹那』より長くなった…
あ、それと外伝ネタバレだから未読の人はスルーで!
エサルーーーーー
はぁはぁ、
いやもうまさかのエアル師外伝でした。正直言って刹那よりこっちのほうがメインじゃね?あ、わたしだけですかすいません。
エサル先生はもう原作からアニメから過去がちょい出しされるたびにはぁはぁ言ってたんですが、まーさーかー外伝で学生時代を、獣の医術師となる岐路のタイミングを読めるとは…もうほんと嬉しいですごろごろごろごろ
だいたいあんた、カザルムと言う王獣にとって「死」と同義語であった場所をガンガン変えて行った女性教導師長とかどんだけキュンキュンくるんだっつーの。
資金繰りや研究に費やす時間はあっても男に費やす時間なんかないぜ、的な生き方なのかな~と思ってたら
ものすごく、心の柱になるような恋をしてたんじゃないですか…!
え、エサルーーーーー!
(また叫んだ)
学生時代のエサル、ジョウン、そしてユアン。それに加え恩師であるホクリ師、そしてエサルのお父さんが主な登場人物だったんですが、中でもユアンがすごい魅力的な人間でした。さすがエサルが心を持って行かれただけはあります。
決してジョウンのように「いい人間」ではないのだけれど、偏見や権威に惑わされない知性や、エサルへの理解の深さ、穏やかな風情の中にひそむ鋭い感性など、ハッと注目せざるを得ないんだ。
そつなく将来への道を進む算段をしている一方、どこかで刹那を求めるような矛盾を抱えているところも面白かった。エサルが「もてあます」と感じていたように、とても複雑な人なのねきっと。
エサル視点で見ているからか、二人の恋に温度差があるからか、ユアンがとても冷静な人間に見えるんだけども、そういう殻を全部ひっぺがしたらユアンはどういう魂を持っていたんだろう。
時折刹那的になるのは、用意された将来への意趣返しだったのか、それとも
まだ何者でもない自分でいられるかけがえのない時間をとりこぼさないよう必死だったのか。
この当時のエサルとユアンは、はたからみていてもすごく危うい、と感じました。
ジョウンもハラハラしたんじゃないかな。
それに大人たちから見て彼らはどういう生徒だったんだろ。
優秀だけど問題児だよな。
この時のジョウンは一番まともに見えてるけど、
後にはちみつおじさんになっちゃうわけだから…
そうそう、大人組も好きでした!
たとえばエサルのお父さんは、きっとお父さんなりのドラマを持ってる人なのね、と妄想広がるお方で。
普通に貴族として生活してきた人が、そう簡単にエサルのような生き方を娘に許すはずがないもんね。
ホクリ師も気骨のある人でかわいかった。
エサルに向かって「阿呆」と口をあけて笑うシーンでは泣いたわ…。
どこにも行けない、とエサルが将来を閉じられたものだと思いこんで疲れ果てていた時に、スルっと抜け道を示してくれるのが素敵じゃないですか?
エリンがジョウンやエサルと出会って獣の医術師への道を拓けたように、エサルはホクリ師やお父さんの支えがあって初めて獣の医術師となる未来を掴めたのでしょうね。
まぁそれに加えてモーレツに思いこんだら一直線な行動力もあってこそ、だろうけど。
光り輝く王獣ではなく、彫像のようにただそこに「在る」くすんだ王獣を見て心動かされたエサル。なんだか『獣の奏者』の裏ストーリーを読んだような気になれました。
表ヒロインがエリンで、裏ヒロインがエサルね。
研究者であり、女性の教導師であり、頑固な負けず嫌いである二人はまるで親子のよう。
エリンのお母さんは、彼女を守るために指笛を吹いたあのソヨンだけれど、エサルもまたエリンにとって母といえるくらいの存在だったんじゃないかな、そんなことを思った『秘め事』でした。
年をとってかつての恋を、きらめく木漏れ陽と共に思い出すような気持ちはまだちょっと私にはわからないなぁ。正直学生時代よりも今のほうが自分を形成する根幹となっているような気がするから。
←お気に召したら拍手をよろしくおねがしいますー
獣の奏者外伝の『秘め事』感想です。
やっぱり絵を描くなら、木漏れ陽を受けたユアンだよ、ということでそんな感じで描いてみました。ユアンは人によってイメージ違うし描こうかな~どうするかな~と思ってたんですが、リクエストで「ユアン」「若かりし日のエサル」といただいていたので、それ消化の意味も兼ねて挑戦してみた。
イメージに合わなかったらごめんね
あとアニメでエサルが帽子かぶってたのがすっごいかわいかったので描いてみたり。
ほんじゃ感想、長いので折りたたみます。
うん、『刹那』より長くなった…
あ、それと外伝ネタバレだから未読の人はスルーで!
エサルーーーーー
はぁはぁ、
いやもうまさかのエアル師外伝でした。正直言って刹那よりこっちのほうがメインじゃね?あ、わたしだけですかすいません。
エサル先生はもう原作からアニメから過去がちょい出しされるたびにはぁはぁ言ってたんですが、まーさーかー外伝で学生時代を、獣の医術師となる岐路のタイミングを読めるとは…もうほんと嬉しいですごろごろごろごろ
だいたいあんた、カザルムと言う王獣にとって「死」と同義語であった場所をガンガン変えて行った女性教導師長とかどんだけキュンキュンくるんだっつーの。
資金繰りや研究に費やす時間はあっても男に費やす時間なんかないぜ、的な生き方なのかな~と思ってたら
ものすごく、心の柱になるような恋をしてたんじゃないですか…!
え、エサルーーーーー!
(また叫んだ)
学生時代のエサル、ジョウン、そしてユアン。それに加え恩師であるホクリ師、そしてエサルのお父さんが主な登場人物だったんですが、中でもユアンがすごい魅力的な人間でした。さすがエサルが心を持って行かれただけはあります。
決してジョウンのように「いい人間」ではないのだけれど、偏見や権威に惑わされない知性や、エサルへの理解の深さ、穏やかな風情の中にひそむ鋭い感性など、ハッと注目せざるを得ないんだ。
そつなく将来への道を進む算段をしている一方、どこかで刹那を求めるような矛盾を抱えているところも面白かった。エサルが「もてあます」と感じていたように、とても複雑な人なのねきっと。
エサル視点で見ているからか、二人の恋に温度差があるからか、ユアンがとても冷静な人間に見えるんだけども、そういう殻を全部ひっぺがしたらユアンはどういう魂を持っていたんだろう。
時折刹那的になるのは、用意された将来への意趣返しだったのか、それとも
まだ何者でもない自分でいられるかけがえのない時間をとりこぼさないよう必死だったのか。
この当時のエサルとユアンは、はたからみていてもすごく危うい、と感じました。
ジョウンもハラハラしたんじゃないかな。
それに大人たちから見て彼らはどういう生徒だったんだろ。
優秀だけど問題児だよな。
この時のジョウンは一番まともに見えてるけど、
後にはちみつおじさんになっちゃうわけだから…
そうそう、大人組も好きでした!
たとえばエサルのお父さんは、きっとお父さんなりのドラマを持ってる人なのね、と妄想広がるお方で。
普通に貴族として生活してきた人が、そう簡単にエサルのような生き方を娘に許すはずがないもんね。
ホクリ師も気骨のある人でかわいかった。
エサルに向かって「阿呆」と口をあけて笑うシーンでは泣いたわ…。
どこにも行けない、とエサルが将来を閉じられたものだと思いこんで疲れ果てていた時に、スルっと抜け道を示してくれるのが素敵じゃないですか?
エリンがジョウンやエサルと出会って獣の医術師への道を拓けたように、エサルはホクリ師やお父さんの支えがあって初めて獣の医術師となる未来を掴めたのでしょうね。
まぁそれに加えてモーレツに思いこんだら一直線な行動力もあってこそ、だろうけど。
光り輝く王獣ではなく、彫像のようにただそこに「在る」くすんだ王獣を見て心動かされたエサル。なんだか『獣の奏者』の裏ストーリーを読んだような気になれました。
表ヒロインがエリンで、裏ヒロインがエサルね。
研究者であり、女性の教導師であり、頑固な負けず嫌いである二人はまるで親子のよう。
エリンのお母さんは、彼女を守るために指笛を吹いたあのソヨンだけれど、エサルもまたエリンにとって母といえるくらいの存在だったんじゃないかな、そんなことを思った『秘め事』でした。
年をとってかつての恋を、きらめく木漏れ陽と共に思い出すような気持ちはまだちょっと私にはわからないなぁ。正直学生時代よりも今のほうが自分を形成する根幹となっているような気がするから。
←お気に召したら拍手をよろしくおねがしいますー
by syokubutsuen
| 2010-10-23 01:55
| 獣の奏者エリン